酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉のみきりそのあと

不老泉の吞みきりのあとは ず~~~~っといい意味で尾を引きます。

今日は酒うららの 道ちゃんと電話。ええ話聞きました。

私が呑みきりで ?と思た29BYつまり新酒の 雄町と亀の尾。

正直 雄町は薄っぺらく感じ これいつものあの雄町になるのやろかと。

そして 亀の尾は 渋み苦味がでいていて これも?

そしたら ええこと言うてくれはりました。

雄町も亀の尾も 熟成にむっちゃ向いている酒米なのやそう。

薄っぺらいと感じた雄町も 道ちゃんの経験値から言いますと必ず良くなると

また亀の尾は本来こんな 苦味渋みが出るお米やそうですが 今回それが出たということらしいです。


全般的な道ちゃんの評価としては 29BYは気温が比較的低かったので 低温で醗酵=あまり酸が出ず またよう溶ける(・・・しかも その溶け方が品の良い溶け方をしているとも 言うてはりました。)ので 搾られた当初から呑める味質になっています。早くから呑めるというのは けっして悪い事ではなく 不老泉のお酒は早くから呑めても飲み頃は長く、熟成させてもまた良いお酒なのやそうです。

日本酒ばーよらむさんも 今期のお酒を皆すばらしいと大絶賛してはったそうな。

また 今年はお米の出来が良かったので それぞれのお米の個性が生きた仕上がりになっているのではと。

一日20時間くらいお酒のことを考えてはって また 自分でもお酒を醸す道ちゃんの言葉は やはり興味深いです。

でも面白いのは道ちゃんは 市販酒はまったく利いてはらへん。そして 見ているのはほぼほぼ火入。逆に燦座のボスは 生のみ!火入はほぼ スルー。皆それぞれなんやな。

ボスは 宴でパンチさんの隠し酒25BYの亀の尾が登場。で、開けた時 まだ閉じているというてはったのが印象的。ワインにも造詣の深いボスやからこそ言える言葉なんやろな。

道ちゃんもボスも・・・・すごい。熱い!けど 空 綺麗!