酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

多賀酒造訪問

二年ぶり 多賀酒造訪問です。

2年の間に大きな変化がありまして。

まずはのんちゃんの姪っ子のご主人東さんが 日本酒にはまってくれはって 多賀に入社。大津在住なんです。さらに 長身のエ―ス中村クンも入社。 多賀という土地 歴史 文化 水 人 お酒を愛してやまないのんちゃんと 同じ想いをもつ2人の若者が入社したことで、多賀酒造には より良い空気が生れてきています。

社長の山下さんもご来店になったことがあるのですが (素敵なひとでした。なんと堅田在住やったんです。皆大津や~~。)多賀の社長さんになる前は アメリカで月桂冠のお酒の製造に関わってはってはったことで 日本の文化を再認識されたのか 今回の改修工事の際 社長の意向で 多賀の菰樽を入り口に置き 酒林を釣るし また 和風の敷石を敷いて 風情のある雰囲気になりました。

多賀酒造の酒造りは それは巨大なそして精密な すぺしゃるなものでした。

それを東さんが ものすご丁寧にわかり易く 説明してくれはりました。


麹室です。あひるちゃん曰く メリーゴーランドのようです。
コンピューター制御になっているので 着地点がばっちりぶれることはほぼありません。醪の経過の表にもグルコース アミノ酸・・・のほかに 酵母の数まで書かれていて 新鮮に感動しました。

タンクの大きさも 半端ではないです。白いのは石灰です。石灰岩から成る鈴鹿山脈の北部を源とする、ここ多賀は滋賀県下では他にない硬度136の硬水なのです。

また造りの規模がとてつもなく大きいので、廃水処理施設もヒヨシさんの管理の元 完備されています。環境にも配慮され、まさにのんちゃんの想いが徐々に染み込んできています。

そして この大きな大きな造りとは真逆にうまれたのが 大吟醸 琵琶の神龍 そして 多賀の秋。小さな小さなサーマルタンクで手をかけて丁寧に醸されます。社員杜氏やのに こうやって小さな仕込のお酒も上質のものが生まれるのもすごいと思います。 さて ようやっと利き酒に入ります。濃い~~~~です。