酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

一博 その後

一博の朝市から10日間。

一博のお酒と じっくり向き合わせてもらいました。

個人的な意見ではありますが

まずは一博純米吟醸 3年もんと 新酒のうすにごり。

初年度の一博も美味しかったんですが じっくり付き合いますと やっぱり新酒がええ。お燗も新酒のほうが 美味しいと感じました。

一博さんご自身 初年度 つまり3年もんのんは ど素人の蔵人 15年ぶりの蔵 譲り受けた設備など色々なことが不安だらけで、正直 納得のいく作品ではなかったというてはりました。そして3年がたち 今年は自分でも納得のいくお酒になりましたというてはりまして、それが じんわりと腑に落ちました。

 9号酵母は ほんまに酸が特徴!温度も 常温よりも ひやしたり お燗すると よりいっそう酸がひきたちまして これは好みの問題やな。でも こういう一博の存在もありやなあって思いました。お料理も オールマイテイではないけど ピンポイントで合うお料理に出合える快感もすてきかも。実は ある料理にばちっと合うたんですが、失念!なんやったやろ?

 一年もんの うすにごりではない清酒一博は 辻さんとあだ名が付けられたように とても楽しいお酒。色んな温度帯で楽しめるし 今回のお燗ナンバーワンかもと思いました。

朝市を長くさせてもろてますが 朝市の後 残酒をじっくり味わいながら付き合うというのは この頃の楽しみでもあり これこそ気合いの入るところです。

 何はともあれ 一博は年々進化しているのが感じられて 嬉しい!

それと酸がしっかりしているので 寝かせてもお燗しても美味しいお酒にどんどんなっていると思いました。

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