酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

湖国と文化お酒の巻

今回のお酒、春らしいということ、また太郎ちゃんがおとうちゃんと、ますますレベルアップしたお酒造りをしてはって、また今年初めて4合でもの手張りの花びらシリーズが出たので、鯛のカルパッチョ風には、迷わずこの初桜玉栄新酒に決めました。

で 遊びで30BYも持っていきました。兄弟のそれぞれの良さがええ。おにいちゃんはぜひお燗で。するとカルパッチョよりも、コクのある粕汁によく合います。

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そして もう一本は浪乃音 渡舟60。中井さんが、今年一番の出来やというてはります。ラベルはこのお酒を飲みながら芸大の教授が描いた絵。一瞬海苔のようにも見えますが、田んぼです。現物が浪乃音酒造の応接間にありまして、それは素敵。

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渡舟に取り組んで十数年。それぞれのお蔵の個性に合ったお酒に成長しました。浪乃音は出汁にもあう優しさを持ちながらも しっかりした酸が味を引き締め、飲み飽きしない食中酒になっています。冷でも美味しいし、お燗するとよりいっそう旨味が感じられて、あったかい粕汁と寄り添います。

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最後に、神開のあまずっぱいももって行ってみました。皆さんこういうお酒もありなんや。新境地のお酒でしたと大人気。そして料理にもあわせることができるのも発見でした。

柔らかい春の光がふりそそぎ、目にも味覚にも季節感をたっぷり味わえた素晴らしい時間をありがとうございました。