酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

北島きもと

東京からひっこしてきはったお客さん、夏でもいつでもお燗好き。

いろいろ試してくれはった結果、一番お好みやったのが、北島29BYきもと玉栄。

五臓六腑に染み渡る美味しさと大絶賛。

先日北島さんから21 BYきもと渡船と23BYきもと吟吹雪がありますよ~と朗報をいただいてたので、それもおすすめしたいと思いつつ、熟成感がどんな感じなのかわからないので、開栓して飲み比べをしてみました。お米も精米も違うのやけど。

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そしたら、9年もたっているにも関わらず老香はまったくありません。

そしてよりまろやかになっています。

北島さんうちのきもとは、綺麗に熟成しますよとよう言うてはりましたが、ほんまや。

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ダンチュウをおさらいすると、斎田さんと北島シャチョウの描くお酒は一緒

「しっかりした吞み口ながら重くなく切れ味の鋭い生酛。燗で味わいが深くなる一方で、軽快さを失わない生酛。」私は燗と一緒に熟成も是非入れたいと思います。

斎田さん、「どの工程も躾が大事。やさしさと厳しさのメリハリをつけて愛情込めて醸したお酒じゃ身は美しい。つまり躾のよい酒になりよるんです。」

派手さはみじんもないけど、しみじみ美味しい‥こういう美しさもあるのやな。

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