お酒と料理のペアリングは日々・・でもないけど時々やっていますが。
今回ミホミュージアムで、器と料理のペアリングがとても興味深かったです。
写真撮影があかんかったのでうろおぼえなのですが、茶懐石の際、この器を是非使って欲しいと。が料理人さんが、これはええ器やけど飾り皿で、料理を盛り付けるお皿ではない。でも何とか生かしたいと、夢に出るくらい悩まはります。それが、あるとき、良いお料理と盛り付けが、ふと閃き、大盛況の素晴らしいお料理になったという話やったと思います。
お酒と料理もそやけど、ペアリングは立体的な世界。
今回乾山のお皿は私にしてみれば、絵が多くてちょっと大変失礼やけど、ウルサイのかなと思うお皿がありました。
が 料理が盛り付けられると、ウルサイと思っていたお皿が落ち着き、拍手喝さいになりました。
また、三回も見ていくうちに、ウルサイとおこがましくも思っていた乾山の器が、だんだんと大好きになっていくその様も、嬉しい時間でした。
小川酒店で、細々置いている器ですが、こんな感動を味わうと、もちろんすんごい素晴らしい桃山時代のお皿も魅力がありますが、高価すぎて使うということはありえまへん。
妹の旦那さんの骨董やら、うちの器を今一度見直して、日常でええ器を使いたいなあと思いました。人生が豊かになりますなあ~~~~
とんでもない及ばへん料理やけど、竹の子とうるいの酢味噌掛け。錫 能作
若竹とこごみ 葱坊主もちょっこしかけて。有田焼
ホウレンソウのお浸し。上田君の骨董のお茶碗の蓋
懐石とはふところの石。豪華な献立を誇るのではなく。心のこもった美味しくて実のある新しい料理の形が懐石なのやそうです。遠くの珍しい食材に重きを置かず、身近な旬の食材をお客様の好みに合わせ工夫することが大切なのやて。