酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

土井善晴さん 一汁一菜でよいという提案

息子のお嫁さん美咲ちゃんからアフリカに行くにあたって、たくさんの本を3階に預かりました。

そしてその中で、私が喜びそうな本をチョイスしてくれはりました。

朝市にも来てくれはった土井善晴さんの本が昨日書いた本です。

るんるん。読ませていただきました。

近江牛やマグロのトロなんかは、食べたら反射的に美味しい!!!

でもこれは脳が発作的に喜んでいるのやそうです。

が、一方食べ終わってから感じる快感、体が綺麗になったように感じる美味しさ。

それは細胞が喜んでいる感じ。

 

私はお酒に結び付けました。

香り系の新酒は 思わず美味しい!って叫びたくなる美味しさ。

これも大事なお酒で、これをきっかけにお酒の世界にはいってくれはるお酒としては素晴らしいです。

 

一方 生酛山廃系 しかも 加水火入れになりますと、わかりにくい。

普通に美味しいのでありますが、なかなか すぐに感動を呼ぶ事は少ないのです。

けど しみじみ美味しい安心の美味しいさ。

 

また土井さんは言うてはりました。

 

さまざまなお料理が日本にはありますが、炊きたてのご飯と具沢山のお味噌汁は飽きない!毎日でもたべられるのが嬉しいな。これは微生物が造りだした人間業ではないもの。

 

ええ話や。

小川酒店も 色々なお客さんのニーズにこたえるお酒を提供させていただきながらも、

まずはフレッシュで美味しい!と感動を呼ぶお酒で日本酒の世界に入ってもらって、そのあとしみじみ美味しい自然になじむ味わい深いお酒の世界に入っていく・・・という感じで 個性的で美味しい滋賀の酒蔵のお酒を売らせていただきたいと思いました。

今日は鴨鍋とほうれん草のお浸しと、金平牛蒡。

地味ですが しみじみ五臓六腑に響きます。

美味しい。幸せな時間、大事にしたいです。