酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

百箇日法要と日記

五日 お母ちゃんの百箇日法要が執り行われました。

この一〇〇日はお母ちゃんとの最後の別れの旅をしていました。

空いた時間に 遺品の整理をしました。

これでお終いやと思っていたら、最後の最後にパッチワークのタペストリーの奥から出てきたのが、五年日記と三年日記。

こんなんつけてはったなあ。

朝市の事も必ず書かれていました。

あの当時は売上を折れ線グラフにしてくれてはった。

色々なことが綴られていて、また新しい旅をしたような心持です。

あの頃は父はかわいそうに入退院を繰り返してはった。

嬉しい事ももちろんやけど、辛かったことや落ち込んだこともしみじみ書かれていました。




家で法要をしたあと、小関のお墓に納骨をしました。

お墓の石を開けるとおきくばあちゃんと父の骨がありました。

いよいよ母も二人のところにいったのや。

最後のお別れに また涙。

ご縁さんはおっしゃいました。

まだまだ悲しいのではありますが、母は仏さんにならはったのやと。

母の綴った日記の中に 永代経 二〇〇四年六月六日 死んだら皆が極楽か地獄に行くのではなく、如来さま=仏様が浄土へ導いてくださると書かれてありました。

長い旅は一旦これで終わりました。

お母ちゃんの遺してくれた洋服は、ちょっと上等やけど、やっぱり素材やデザインがええ。ちょっと大きいけど、愛用させてもろて お母ちゃんと一緒に暮らします。

 

奇跡の復活を遂げた妹の中にもお母ちゃんはちゃんとやはるし、大丈夫大丈夫。