近江学 第2号
命の酒のふるさと 上原忠雄 美恵子 績 ×大岩剛一
結構みっちり書かれていて13ページに及びます。
そして 懐かしい映画俳優のようにかっこええお父さん上原忠雄さんが お母さん美恵子さんと一緒に写真に。
うるっと来ます。
大岩先生はええ文章書かはる。
しかもイラストが影山歩ちゃん!!!鳥観図で有名な歩ちゃん。
里山みらいじゅくでご一緒した とても素敵な女性です。
特に感動した文を抜粋します。
お父さん
経済効率を最優先するために質をおとし、個性を殺してどこに行っても同じお酒は造りたくない。手間がかかってもしっかりした個性のあるお酒を造りたい。
大岩さん
酵母という微生物は生きる同志というか命そのもの。薄暗い酒蔵の中に脈々と息づいている命の繋がり。酒蔵そのものが生態系になっている。
ここには 心の眼が隅々まで行き届く、長年培ってきた直感と観察力がある。酒蔵と言う神様の棲む濃密な小空間には、想像力を育む精神的で何か途方もなく大きなものが宿っています。しかも微生物から一粒の米、かばたを潤す水、蔵の空気や共に働く仲間たちの心の声までがしっかり通い合っている。人と場所が時を超え、有機的につながって、ここにしかない固有の価値を生み出している。私たちと地域の未来も、この眼差を獲得できるかにかかっています。
まさに今回のテーマ、水の匂いのするところが不老泉や。