粂ちゃん激押しの本。読み終えました。
ピアノの調律師のお話でした。
朝市のお酒を選びに行く中で感じる色々な想いが、調律と言う仕事と重なり合って、私はむちゃむちゃ幸せな世界に惹きこまれていきました。
始まりが 森の匂いがした。これでもう悩殺。
ピアノに出会ってから、いくつもの美しいものを発見した。
美しいものを前にしても立ち尽くすことしかできない。美しい箱はいつも身体の中にある。芽吹く若葉が美しいものであるのと同時に、当たり前のようにそこにあることに改めておどろく。
当たり前であって 奇跡でもある。
調和のとれた森は美しい。
透き通った水しぶきみたいな音。
音楽は人生を楽しむためのもの。
競うものではない。楽しんだものの勝ち。
全てに音楽の喜びが宿る。
正しいかどうかという基準はありません。
正しいという言葉には気を付けたほうがいい。
要するに好みの問題なんだ。かた茹で卵がいいか半熟がいいか。
どんな音が欲しいかと聞かれて正確に表現できるお客さんなど滅多にいない。
それでも弾けばわかることもある。どんな曲が好きか話すだけで伝わるものもある。
ピアノって音楽ってほんとうは自然そのもの。
音がくっきりした。
ピアの音楽を 全てをお酒に置き換えます。