先日のお酒の話について、ものすごくうなずいてしまう文字に出会いました。
竹鶴の杜氏さん石川達也さんの書かれた小冊子
間違いだらけの酒常識。
料理の邪魔をしないということが、料理に合う酒なのか?というところで・・・
邪魔をしないだけならハーモニーは生まれません。1+1=2ではハーモニーとは言わないのです。この場合料理の味を損なうことはないかもしれませんが、より美味しくするということもないのです。単に邪魔をしないという消極的なあわせ方なら美味しい水かお茶のほうがよほど気が利いています。より深く美味しく料理もお酒をも引き立て合う・・つまり1+1=3にも4にもなるのがハーモニーなのです。
ほうっ・・・なんかうれしくなってこの部分を思わずラインマーカーでピンクにしてしまいました。
石川さん曰く、ご飯のようなお酒を作りたいとのこと。ご飯は偉大です。なんにでも合います。美味しい料理にご飯があればどちらもさらに魅力を増します。強烈な自己主張をすることはありませんが、当たり前のように食卓にあって、しかも存在感がある。酒造りに携わるようになって余計にご飯の凄さを感じるようになりました。・・・昨日ご飯の記事を書いた私はまたまたうなずく。
料理にあわせる決め手はやっぱり旨みと酸。そのためにも米と水の力を生かしたお酒としての力を持っているお酒でないと旨みは生まれません。もうひとつは酸。料理の味を受け止め、味を切り飲んだり食べたりのリズムを作る・・この優れものが酸なんだそうです。
この冊子をよんで感動している私はまだまだ頭でっかち。これからこの杜氏さんのおっしゃったほうっとうなずく数々を人にも伝えてそして自分で感じてほんまもんにしていくことが大事やけど・・・でもこの杜氏さんの考え方に、私はとても惹かれました。
竹鶴のお酒・・あのウイスキーの竹鶴やでえ・・・・も私好みです。やっぱり大自然と共に人がお酒を作っているんやと思います。