酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

薄桜 訪問記

他府県にはほとんど出ていない知る人ぞ知る!のお蔵薄桜さんに伺いました。

ここのお酒を使っていただいている さしみの魚紳さん・京都の居酒屋さんにもフランシスコザビエルのように滋賀のお酒を・・とくに薄桜を広めてくださっているH先生・そしてここの蔵元さんとお酒をこよなく愛するOさん・そしていつものメンバーで伺いました。

増本さんは本当に熱心です。お話をうかがっていると、ほんまにお酒つくりがお好きなんやなあと思います。とくにおもしろかったのは酵母ブレンドの話。トライしてみたら、結局強い酵母がぐんぐん勝ってしまって中途半端な味質になってしまったそうです。別々にその酵母の力が発揮できるように育ててからブレンドすると良いのですね。

ここの麹室は、「派手やなあ」「暴れるさかいにおさえるのが大変やったやろう・・・」と言われる位に突きはぜになるそうです。
こんな話は聞いてても気持ちええ・・・まさに生き物の話です。

また、ここの杜氏さんは人間的にも魅力があるそうで、松瀬さんの杜氏さんを始めいろんな杜氏さんが集まって四方山話をしながら、情報交換をしてはるそうです。
滋賀の蔵元さん同士もしかり・・・ええかんじです。

11BYの大吟醸がまったく老香もなくきれいな味!新酒の大吟醸は火入れと生の味の違いに驚きました。増本さんは酸がいまいちのようおっしゃいましたが、私はすきでした。ただまだ若く、あと数ヶ月寝かしたら楽しみな味だと思いました。新酒の本醸造はOさんが大好きな味笑顔一杯夢一杯のご様子でした。

貴重なお酒を利かせていただき、ありがとうございました。

また暖かく迎えてくださった 社長さんお母さん専務さん、ありがとうございました。