酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

inugao さんの宴

夜には波乃音酒造 余花朗にてイヌガオさんの宴がありました。

私は またまたお燗番。大吟醸 めいり酵母 2006年・純吟ささにごり 2006年・特純 2004年・大吟斗瓶取り 9号 2005年以上すべて山田錦・そして 純大吟 雄町 9号 2005年・・なんとみな上もんの生!(めいり酵母だけが 火入れ)ひよこさんにもアドバイスを頂きながら、いろいろ・・・がしかし、温度計が一つなので3個のちろりを使いながらの微妙な燗は難しい!もう 勘にたよるしかない

でも、上等の生酒でも案外50度くらいの燗もいけるのやということにはちょっと驚き。
雄町の純米大吟醸なんぞがまさにそれでした。
またこれだけのお酒になると 燗さましもまたええのでした。

今日のお料理はお馴染み出張料理人えみちゃん。イヌガオさんとも何度も細かな打ち合わせをしはりまして、波乃音のお酒をのみながら今宵のお料理を考えはったのにはここのお酒はやわらかさの中にこくがあるので、ぼけないように出汁できちんと味をつけながらも甘みや調味料をできるだけ抑えてお酒を引き立てるお料理をとごっつおうが並びました。お造りとかよりも優しい薄味で炊いたやさいの煮物とかそんなお料理です。蕪の風呂吹きも一晩味をしみこませてあるので薄味やのにちゃんと旨みがあります。蕪の茎の部分は塩だけで浅漬けにしてあり、素材が丸々生きています。蕪の葉のナムルはさっと湯がいて、アクを取るために水にさらしてからごま油であえてあるので蕪くささが消えてこれまた蕪のそれぞれの持ち味を生かした技です!

鱒の炊き込みご飯は骨や頭をいったん焼いてそれでだしをとってあるのでほんのわずかの塩と濃い口醤油が上品な味わい。魚の臭みを消すために、いまだに元気に自生しているという自家製の三つ葉が散らされていてこれまたしかも 黒光りした土楽窯の土鍋でたいてありお焦げがうまっ!柿の共和えにはタピオカそして干し柿をブランデーで伸ばしたソースがかかっていました。姉御はいつもデザートの柿でもう一回お酒を飲みなおすそうや・・・
柿ってお酒にようあうんや・・・と新たなる発見でした。
さっそくに家でもやってみまひょ


器がまたすごい!これは芸術ですなあ・
お土産のイヌガオさん作オリジナルラベルも素敵!