今回いろいろ回った中で 心に残った作家さん3人。
まずは可愛いひと(失礼やけどほんまなんや)嶋田窯の水野さん
釉薬そのものが高価で、また難しいため中々手をつける人がいない・・まるで お酒で言うたら 亀の尾のような釉薬・・・天目(てんもく)にとりくんではる親子。そしてこのかいらしいおっちゃんが お父ちゃん。
ほんまに素朴な田舎のお爺ちゃんという感じで、奥さんとの会話のやり取りも楽しく・・・で、私はここの色の美しさに 感動!!!
みたこともない色!そして奥の深さ!天目は曜変、油滴、建盞(けんさん)、烏盞、鼈盞などに分類されていて、その最高峰と位置づけられているのが漆黒釉面に大小の星紋が浮かび、そのまわりが玉虫色に光沢を放つ曜変天目。ただしこの最高峰は 神さんや国宝や・・そういう高貴な人たちだけのとっておきのもので 何百焼中でようやっとでる色・・で、目が飛び出るお値段!
でも そうではない色もどれも美しい・・金や銀や虹色や淡い肌色やいぶし銀のような色も・・・・自然がおりなす世界にたった一つの色。じ~~~~~っと見つめていると 宇宙がひろがるんですわ。
深い黒色の幽玄世界のひろがる 黒は楽茶碗に代表されるように
お茶との縁が深いのです。
瀬戸天目の深みを持たせるには瀬戸で産出する天然材料を使う事が不可欠。
まさに地産地消や。
”天目に手を出すと破滅する”と云われる陶技。
光の按配でこんなきらきら・・・
それに夢中で取り組んで来はったのが水野さん親子。
ぐい飲みをいくつか買いましたので また目のお正月に小川酒店にきて下さい。
またこれにお酒を注ぐと より艶が出てええのですわあ・・・・
たくさん見られるほど 器も喜ぶとおもいます。
私もこの子らと楽しく暮らせると思うと うきうきるんるん。
毎日愛でて楽しませてもらいます。