酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浜大津こだわり朝市 萩乃露 お酒編

東京から福井専務さんも駆けつけてくださいまして、ものすごい 充実した朝市となりました。

今回のお酒4種類のうち 予想通り 大人気やったのが 朝市デビュー 芳弥の2年半もんの生!これはお客さんのこころを鷲づかみ!そして面白かったのがお燗でした。

ぬるめにお燗をつけるとクリーミーさがまだぎりぎり感じられるのですが、42・3度になると酸が際立ってきて 味がぐんと変化します。

芳弥独特のうまみやマイルドさが好きな人には このお燗よりもむしろ常温のほうが好まれ、一方辛口のお好きな方には このお燗がナイスでした。そしてこの際際の温度40度くらいと42・3度とではマジックのように味がかわり驚き桃の木山椒の木でした。

そういえば、宵々醸亭でも同じことがありました。浅茅をの無圧しぼりも42度くらいでがらっと変貌を遂げたのでした。やはり酸がひろがったんです。でもこの場合横に広がったかんじ。むむむ・・・・・・これは面白いかも・・・

次に人気を博したのが 辛口純米。夏を越してぐんとおいしくなり、ほんまに単なる辛口ではなくいろんな複雑なよき味わいが仲良く集まった感じ。このところ名言多発で注目の姉御のご主人マツさんが、今回もナイスな発言を。この辛口純米をお燗すると「アルコールが元気になった分、味わいが風船のように素敵に膨らむ・・」と。またお父ちゃんとお揃えでは、初朝市の林``君、「いつまでもぐだぐだとのめるお酒やなあ」と満面の笑顔でお買い上げ。ありがとうございました。これもないすな名言です。あとの2種類も インパクトが少ないので 目立たぬ存在ではありましたが あとでMARの美女メンバーと利かせていただくと、皆すんばらしい美味しい顔になってくれはりました。

このとき思いました。いろんなお酒をお蔵さんは一生懸命作ってくれてはるので 売れ行きナンバー1や2もある意味指標として大事ですが、そうではないところの美味しいお酒の確固たる存在もしっかりと感じました。

正直 売れ行きはおとなしかった 萩の露 吟醸純米 生ですが、これは ええお酒です。地味やけどほんまもんの味わい深いお酒です。そんなことに気づかせていただけたのも、この6周年の記念すべき特筆事項やったと思います。

ここのお蔵の根強い・・・・歴史と伝統を持ちながらの 目だたへんねんけど 美味しい!お酒と 新しいことに果敢に挑戦した新しい萩乃露とが交差しまして・・・・・私はむっちゃ面白い朝市やったとおもいます。

そんなこんなで、皆さんに支えられての朝市 今回もおなじみのお客さんにそして始めてのお客さんにも楽しんでいただき 本当にありがとうございました。来月は あの喜楽長!そして12月は恒例の竹生嶋!と自信蔵が続きますのでお楽しみに。