酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

喜楽長 あらばしり 特別純米

喜楽長 特別純米 あらばしり」について、とあるお客さんより深いコメントをいただきました。このお客さん、いつも考えさせられる 素敵な表現をしてくれはるので いっつもあつかましく参考にさせてもろてます・・・・

喜楽長 あらばしり 特別純米

あらばしり」の「原酒」なので、飲めば飲む程にパンチが効いてきますが
素材(米の旨味)を素直に表現した味わいと毎度かんじています。

それと酵母が金沢ですか? よくありがちな山田錦60%&9号酵母&生原酒の組み合わせよりは、しっかりした酸があっても、香りや味わいにどこかマッタリ感があって、これが生原酒でパンチがあるのに、どこかスルスルと喉 に通っていくところかなと思ったりします。

何かの個性や癖がドーンと出たタイプじゃないので、いろんな酒を並べて試飲すると、特に滋賀の酒を並べると個性が少ないように思われがちですが、味わいに変な癖がないのはむしろ好感をもってます。

変に個性を出し過ぎないスマートさという点では、
今の滋賀の酒の中では一番ではないでしょうか?

・・・・なるほど、毎年金賞を受賞しはりまして、家さんという凄腕の杜氏さんのお蔵なのですが きれいにまとまっているがために ある意味売りにくい一面も持っていましたが、そういう辺りを このお客さんにこんなふうに言ってもらえたら、 ぐ~んとええ魅力的な引き出しが生まれたように思います。

いろんな要素で、同じお酒もさまざまに感じられるのが お酒のおもしろいところでもあり、また 難儀なところでもあるわけですが、こういう好感の持てる そしてわかりやすい表現を添えるだけで このお酒がよりおいしく感じられますね。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

さて、このあらばしりも あとわずか5本です!勿論蔵にもありませぬ。