酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

マキノそば宿

今回の望桜亭では、地元「マキノそば宿(じゅく)」の皆さんによる、麦打ち実演販売が酒ブースのまん前で繰り広げられていまして、これまた楽しませてもらいました。皆さん蕎麦うちにどぼんとはまられて 有志で活動してはります。ご自分で育てた蕎麦で また石臼で挽いてはる素敵なひともやはりました。
気の遠くなる作業やけど嬉々と向かってはります。このお方は雪花の2年もん火入れをいたくお気に召され、飲みながらら水まわし・・・・このお酒が体に入ると こねる作業がよりリズミカルになるのです

流れるような手の動きを眺めているとこっちまで うれしくなります。
まさにスローライフスローフード

だんだんと 大き目の塊があちらこちらにでき始め、次第に一塊になり・・・・
そしてこんな風に 伸ばされていきます。お見事!!

回を重ねるごとに このそば宿さんの手造り道具が充実してきているそうで、使い勝手が絶妙に考えられています。


・・・・蕎麦の実の中心には 花粉といわれる酒米でいう 心白のような部分があって 粒子が細かく真っ白でサラサラとしているのが特長。でもこれだけでは グルテンがものすごく少ないのでお蕎麦にならへんそうな・・・ふるいにかける漉し笊も何番何番と荒さによって使い分けられていて 奥の深い世界を垣間見させていただきました。ちなみに今日のお蕎麦は二八やそうです。

よばれたお蕎麦は むちゃおいしかったです。後で聞いたらあひるちゃん 3杯も食べはったそうな

大阪池田に玄生というお蕎麦屋さんがありまして 滋賀の地酒をたいそう可愛いがってくれてはりますが、今日のことでお蕎麦に対する想いが膨らみました。今までよりちょっと畏敬の想いでお酒を送らせていただけそうです。ここは故藤田まことさんご用達のお蕎麦屋さんでした。ここのお蕎麦は絶対姉御にたべてほしかったなあ。

お蕎麦もものすごい深い世界なんやな。日本の文化 蕎麦に急遽助っ人できてくれはったまこさんが いつものようにお着物姿できてくださいまして ますますええ雰囲気を醸し出しいました。ありがとね・・・