酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

萩乃露 朝市お酒選び

連休の初日は 萩乃露の御蔵に朝市のお酒を決めに伺いました。

お休みの所 丁寧に対応していただき ありがたいことです。

貯蔵温度はお酒によって様々に変えてはります。古い味わいのある建物。雨上がりの庭。いつもながらに 美しい庭。私はここのお庭が大好き。ぴっかぴかの室。ここで 極寒期には 張りつめた空気のもとで酒造りが行われるのや。
さて利き酒です。気合が入ります。今日はスペシャルゲストもやはります~~~~

めだたへんけど とてもええ人~~の山田錦 吟醸純米 加水火入もん。これは おもろい話になりまして まず草彅剛君みたいやと。そしたら えなりかずきくんという意見も出まして さらに いのっちとも…微妙にニュアンスが違うのがおかしい。

が そこで福井専務。山田はええ女とは限りませんよ。旨味甘味の陰に 渋味苦みが隠れていて これは 沢山になると嫌みになるけど、ほんの少しええ塩梅であると 小悪魔みたいな粋も加味されて それが山田ならではの魅力をかもしますよと。なるほどなるほど。山田錦 奥深し。

そして そのええ人の横に並んだのがイケメン集団。無濾過生の山田錦 渡船 山田穂。それぞれに インパクトつよし。そして バランスが良く味が乗っている山田もええし、 充実した味わいの男っぽい渡くんは、ちょっと時間がたつとまたより美味しくなり。

けど 甘旨酸っぱさが魅力!で、 チャーミング今なら・・・やぱりこれかなあ・・・と思われたのが山田穂でした。

福のしずくも新年に利いた時に比べたら ぐんと味が出てきて 好感が持てたんやけど、他にも美味しいのが仰山ある中で・・難しおすなあ。

青ラベルもむちゃ よかったんですが、これこそは油の利いたお惣菜と合わせてこそ生きるお酒やしと 単体で朝市で利いてもらうお酒のラインナップからは 外されました。

里山はカプロンの苦手な人もやはったのですが 嫌みではなく好ましい魅力のある香りで、まろやかで綺麗な美味しさが魅力的やったので、この味わいや香りを好きな人が何人か浮びまして・・・・・・・・これが 選ばれたのであります。

里山酵母は小川酵母と金澤酵母。話のなかで 小川が金澤がというてはったら呼び捨てにしてすんませんやて。ほんまや どっちも酒屋さんやん(草津に有名な金沢酒店があります)と 大笑い。

そしてそして 蔵の倉庫から出してきてくれはったのが 硬かった年の渡船の2年もん。優しい熟成をしていて これむちゃ惹かれますがな・・・ということで これも選ばれました。

が眺めてみると 萩乃露の中では それぞれに違うけど、里山の小川酵母による甘味 ストロベリーみたいな甘酸っぱい山田穂 2年もんの熟成による甘味と トリプルで甘味があるので 山田穂はあえてきりっとフレッシュな槽場直汲みにしましょうということになりました。

今回は なかなかスムーズに決まらず 3種を選ぶのにかなり迷いました。

が ようやく決まりました!!!こうご期待!どすどす。