酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

萩乃露のお蔵へ

朝市のお酒を決めに福井弥平商店に伺いました。
美しい空やこと・・・
福井毅社長は、いつも丁寧で穏やかでわかり易くお酒を伝えてくれはります。

今年はとりわけ 日本酒度が辛口にしあがりました。これは日本酒度が+14や15であっても、鋭利な辛口ではなく旨味もあると思うので 日本酒度の数字だけに振り回され、途中で醗酵を止めたり人工的な手立てはせず、健全醗酵であることを大事にして・・・・ 自然に見守った結果の日本酒度辛口ということです。

さてさて試飲させていただいたお酒の中から 朝市に相応しいお酒を選びます。

まず皆満場一致で選ばれたのが芳弥の5年ぶりの生の直汲み中汲み。これ 文句なしに美味しいしわかり易いです。ここは酵母無添加!とうたってはるわけではありませんが、その時の状態で7号酵母を添加するかせえへんか決めはるのですが、ここ最近はずっと無添加やそうです。お米は吟吹雪と山田錦。しかも注いだ時も美味しいのですが時間と共に好ましい酸と旨味がでてきて2度楽しめます

吟醸純米シリーズ 酸と渋みのバランスが素晴らしい山田錦 かいらしい山田穂 のびわかやな渡船 それぞれの顔を持っていて素敵素敵。また 渡船の22BYも登場。この年はとりわけ硬かったんやそうですが ナッテイながらも綺麗な熟成をしています。どれもええ。

香り系としては里山純米吟醸 そして その時はなかったのですが山田錦に限ってナンバー2というのがあり、これだけが香り系やそうです。また 今回お初 14度のアルコール度数の 3種類のお米がブレンドされた夏の特別純米生囲い。これ 最初はおとなしいのに時間を置くほどに酸味旨味が出てきてなかなか面白いです。が なんせ14度なので 朝市では埋没しそうや・・・

結局 きたいちゃんがいっちゃん最初から棚田オーナーの里山にきまりました。朝市には里山の大ふぁんのお客さんが必ずおいで下さるので、その方の笑顔が浮かびます。

最後の一本は 一年もんの福のしずく。最初の2本とはちがい 辛口!しかもちょうど1年寝ていて程よく角が取れて旨味もしっかり出てきてええ感じ。しかもお蔵にもないレアモン。小川酒店の冷蔵庫で寝ていたお酒です。ちなみに新酒の福のしずくは まさに鋭利な辛口!とりわけ今年は超辛口です。

ちゅうことで 結構迷いましたが ええのんが選ばれました。

もう今度の日曜日です。

福井社長もおいでくださいます!!