中学時代の友人のお姉さん 浅野楚舟さんが嶋屋画廊で生徒さんたちと作品展をしはりまして 友人にも久しぶりにあいたくて伺いました。
書に画に詩、さらに 生徒さん作の山野草や 壺に素敵に行けられたボケの花 椿の鉢植 雨で艶を増した木々の坪庭と、トータルに素敵な空間になっていました。
円相のコーナーもありました。○円というのは 簡単なようで実に難しい。シンプルやからこそ 心が線にうつしだされるのやそうです。
浅野さんは 今までも書家として多数の受賞歴をおもちで 今回も滋賀県美術協会賞特別賞を受賞。そやのに 沢山の生徒さんに接する表情は優しくてあたたかで まさに頭を垂れる稲穂のような空気をお持ちでした。
そのあと 最終日の東山魁夷の展覧会へ。
大好きな東山魁夷の画に加えて、今回多数のコレクションも展示されていました。こういう古き美しいモノを見たり触ったりしながら 魁夷さんの芸術が育まれてきたのやということを初めて知りました。
見事な画は もちろんすばらしく 根っこが生えそうになる作品もいくつかあり ずっと見ていたい…もう一度見にもどりたくなる 不思議な感動。
お土産に、画を描いている母にと 一冊だけ残っていた東山魁夷の絵手本を購入。奥さま すみさんによりますと、「ここに写し出された花々は毎年繰り返し季節の歌を唄いながら消えてゆく花の姿です。いつも私共に ほら春が来たよ ほら秋ですよと 告げながら散ってゆきます。そんなことに想いを馳せつつ、この小さな草花の囁きに耳を傾けて下さい」とのことです。小川酒店の前にも今まさに 春の草花が歌い始めていまして うれし・・・
美術館では風景が多かったのですが 実は草花の作品も沢山描いてはったんや・・・・・・。浅野さんの展覧会も なんでもない生活の周りにある 草花などがあたたかく描かれていました。私も母と ちょっこしこんな生命の生き吹きを画にして 熨斗にさせていただけたら こんな幸せなことはないなあと思います。
魁夷さんの 本の一ページにかかれていた言葉
魁夷さんは 昭和60年 平和へのメッセージ ウイーン美術館プロジェクトに2人の芸術家とともに参加され この画がそれやったのです。すばらしい・・・・・な。