酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

道灌 蔵出し一番酒 生原酒

早速に利き酒会の話で盛り上がっています。

居酒屋さん 蔵元さん そして お酒好きのお客さん 続々来はります。

お酒によっては びっくりするくらい評価の別れるお酒もあります。

そして とりわけ注文の多いのが 道灌の蔵出し一番酒 生原酒。

なんとアルコール度数は19度もあるのですが それを感じさせず、とてもなめらかで美味しい。

梶塚さんにお聞きしますと これだけは灘蔵で造ったもので 11月に出来たお酒なのでやそうです。

お得意さんでもあります下田屋さんからも 入れてほしいと言うて来はりまして 小川酒店も気に入って入れようとしたそのお酒と一緒!やんと 嬉しくなったお酒でもあります。

萩乃露の直汲み搾りたてと同じく アル添ものの新酒が今年はものすごく人気を博しています。

やすい!キレよし!旨味甘味もありまして お燗もいけるのですから これはすばらしい。

初めてゆっくりお話しさせて頂いた梶塚杜氏

昔滋賀のお蔵にやはりまして その後 あの能登名工 農口さんの弟子として常きげんで修業しはりまして そして道灌の御蔵に来はってもう10年やそうです。

そしてずっと灘蔵の千代田蔵でつくってはったのが この度初めて草津蔵で造らはることになり久しぶりの来滋賀。

灘蔵の際は昨年も金賞を受賞しはりまして その実力はあちらこちらでささやかれていたので この度の草津蔵での造りは注目されてもいました。

道灌での人気商品渡船も 今年の梶塚さんのんは 14号酵母にちょっこし明利酵母ブレンドされています。最初は同じ比率でブレンドしても 14号酵母の醗酵力が強いので最終は8割くらいが14号になるので 香りはほんのほんの僅か。でもこの僅かながらの香りを大事にしたいとのことです。

久しぶりに滋賀に帰ってきて 皆さんのレベルの高さに驚いていますが、皆さん綺麗になってきているようにも感じます。梶塚さんは ちょっと無骨でも米の味わいの生きた お酒を造りたいというようなことも言うてはりました。

思っていた以上に小柄なかたで、とても謙虚で物静かなやわらかなひとでした。でもお酒造りに対する熱い想いはこちらにもしっかり伝わってきて 私は今師匠でもある農口さん共々 どんな哲学を伝授してもらわはったのやろうと興味がわいてきました。

これからの道灌も見逃せません!

ということで 利き酒会以来数人のかたから問い合わせを頂いたので なんかびっくりしているのであります。

さあ!今日は愛酒でいとです。ぶどう組さんと北島酒造さんと頑張ってきまあす!