酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

白磁

今日のテーマは白磁

加藤先生宅の陶芸教室では ほぼ白磁釉薬を指定しました。

これが 使ってるとけっこう良いのです。
入れ子にもなっていて 仕舞うのも便利や。
口のつぼんだんはお酒を入れたら呑みにくいのやけど 肴をいれるには むちゃええ感じで 品があるのです。

これはばやし君から頂いた 白磁の猪口。これがまたまた 使うほどに魅力がぐんぐん出てきて ほの字です。上原治夫さん、莫窯どす。

そして これはきたいちゃん御夫婦が信楽作家市で選んできてくれはった器。綺麗~~~。ある意味信楽らしからぬ 繊細で粋。有難うございます!お店に置かせてもらいますね。デジカメで撮るのと スマホで撮るのではこないに違うのや。

これらは 小川酒店にずっと並んでいる ロングランの白磁有田の向こうの 波佐見焼のものです。シンプルで飽きのこない器。左のコロンとしたのは ご飯を入れたり コーヒーや紅茶を入れたり 法蓮草のお浸しを入れたりもして オールマイテイ。

大昔有田にいったとき 井上萬二さんという人間国宝の作家さんの白磁をみたんやけど ほんまにほんまに綺麗やった。磁器、ことに白磁の世界は「完全さ」が求められ ほんまの小さい小さい点もあるとB級品になるのですわ。一切の加飾に頼らず、やわらかで滑らかな造形だけで、端正さ 温かさ 凛(りん)とした風格を表現する難しさ。

白磁・・・・・も 奥深し。

井上萬二さんの器に出会ったのは大昔やったんやけど なんと今も尚現役!世界をまたに活躍してはりました。アメリカでは 伝統の町有田で育ったことを幸運に思うと同時に それに疑いもなく浸ることの危うさを痛感しはったそうな。昨日書いた七本槍のとみいと重ね合わさりました。温故知新 古壺新酒・・・やな。