酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

冨田酒造 ぱあと2

この時計にも 注目。船用の時計なので防水加工も施されています。ほんで デザインが素敵!

なんと ここは半地下になっています。

ここの左の上には ヤブタがありまして それも冷蔵庫になっているのです。これは噂には聞いていましたんやけど 圧巻でした。

さらに そのヤブタの下には 貯蔵庫があり 虎刻(山廃熟成酒)がここで まるで ワインやウイスキーのように時が刻まれていくのであります。なんともドラマテイックやん。

究極・・・が このスイッチ。インダストリアルデザインの世界がこの蔵には むっちゃちりばめられていますがな。スイッチはとみいのお遊びとして とにかく今回ものすごく良くなったのが フラットになり作業効率がう~~~~~んと良くなったこと。前は 手すりもない階段を上がり降りしたり 段差もあり 多分滋賀では一番大変な蔵の設計やったのではないやろか。

と 本題のきき酒に。

行きしなに読んだダンチュウの言葉をお借りしながら あととみいとの話しのやりとりで出てきた言葉。 

ここの蔵はどんどん火入にシフトして行ってはります。そして お米は益々顔の見える生産者とタグをくんで 地元の酒米で勝負したい。そして コースで言うたら 3つ目くらいのお料理に合わせたい…

頑張り過ぎないお酒。一見薄いと感じるくらいやけどお料理とあわせると お互いがぐっと引き立つ。旨味の骨格はちゃんとあって 後口のキレがよく・・・

お燗!と叫ぶのでもなく お燗もええし 冷やもまた美味しいと思える ぎりぎりのラインが ここのお蔵のお酒のように思えます。

レア―なお酒については 冷蔵庫に眠っている無濾過生のお酒を探してもらい まだ一か月先なので サンプルを送ってもらうことにしました。さらに 小川酒店には蔵に一本も無くなった 無有が大事に熟成中なので それと一緒に皆で利き酒会をしようということになりました。今回きかせてもろた中では 皆一致が やっぱり玉栄の60%純米。緑14号酵母の純米と1701酵母をつかった限定醸造の2種がよいと。どっちもええお酒です。思いっきりスタンダードな緑の純米にするのか 七本槍の中ではすぺしゃるな 限定醸造でいくのかは迷う所ですが 他のお酒とのバランスを考えてきめまひょということになりました。

実のある蔵訪問となりました。きっとこれから 益々完成度の高い そして米の旨味が生きたお酒をつくっていかはることと思います。お忙しいところ ありがとうございました。