酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

鑑識眼

妹のおっとは、古物とふしぎなガレージという骨董屋さん。なので いろいろな器がやってきます。居酒屋さんからの依頼で 徳利が大きな箱にいっぱい!!そしたら 小鹿田焼きや!前に訪れているので懐かし。


これも好き!徳利によっては見た目より 仰山入るのもあれば 思ったより少ないのもありまして お店側としては大事なところや。


これも好き。いろはにほへと。

完品もありますけど 口が欠けていたこれは 植物を生けました。

 そしてこれは完品やったら そうとう高いそうです。が、ちょっこし 傷もん。で使っていたら 大好きになりました。やっぱり ええもんは 生地から違います。

これも 妹が何かを入れてもってきてくれたんやけど 値段もなんにも知らんけど 何か何か妙に惹かれます。これも ちょっこしほくろがあって傷もん。けど あばたもえくぼで 私は全然気にならず かえって愛しく思えたりします。

この2枚のお皿は 使うほどに好きになる不思議な器。お酒でいうたら 一口目はさほどでもないけど 吞み進むうちにどんどん魅力が増してくる・・・・きっとそれがほんまもんなんやろなあ。

かつて 油滴天目の作家さんの所に行った時 目的とする色に達しなかったのは ものすごい安いねだんがついていたりするのやけど そういう色の方が 実は好みやったりもします。完品は万円するけど あまりにも綺麗で 海に浮いている油みたいやもん。

作り手の想いと 使い手飲み手の想いは 微妙にずれたりもして そこに価格が絡んでくるので これがまた興味深いのです。

とにかく 古物とふしぎなガレージさんのもってきはる器は 値段があってないようなものなので また作り手も出どころも?が多いので ブラインドテイステイングしているみたいな楽しさがあります。