明日はいよいよ不老泉の朝市です。
きっと績さんは じわじわと後ろのほうに下がっていって 色々なひととお酒談義をしはることと思います。また 不老泉の時は いつもはいらっしゃらない不老泉ふぁんが朝市会場を彩ってくれはるのも楽しみです。
以下は懐かしい 稲垣ちゃんの言葉が大事もん入れから出てきて久しぶりに拝読。
山根のおやっさんと 意気投合して 但馬のおやっさんの田んぼまで行かはった!
ええ文章書かはる!
とにかくどっしりと濃い。ガツンときます。いわゆる「口あたりの軽い」「料理のじゃまをしない」酒とは対極にある。「四の五の言わずについてこい!」という感じです。しかも燗(かん)をつけて飲むと、深く深くとろけるおいしさ。いい日本酒は冷やで飲むという、近頃はやりの「常識」とは全く逆の酒。
上原酒造のお酒は 昔ながらの「山廃仕込み」。タンクに入れるのは、米と糀(こうじ)、水だけです。そして、じりじりと待つ。
しばらくすると、雑菌を殺す乳酸菌が育ち、無菌状態になります。そこへ野生の酵母が来て育ち始める。ヒトにできるのは、菌がうまく育つよう温度を1度単位で上げ下げすることだけ。
寒すぎれば熱源を入れ、温かくなりすぎればタンクの外に冷水を入れる。仮眠しながらつきっきりで神経をすり減らす作業が続きます。一歩間違えれば菌が育たず、最悪、雑菌に襲われ大損害となることもあるからです。
こうして酒母(しゅぼ)が完成するまで約1カ月。最初から乳酸菌と酵母菌を入れておく通常の酒造りの2~3倍かかる。「大変というより、怖い作業です。それが、何カ月も続くんです」
効率を追求する中でこぼれ落ちたのが、手間。手間をかけたものの価値を、山廃の酒は教えてくれるのです。
同じふうに育てても、成長が早かったり遅かったり。余裕を持って見守る。ときには放っておく。そんな心持ちが大切なのだといいます。「待つってことが大事なんや。急ぐと、どうしても失敗が多い。ある程度、自然に任せて。人間に似とるんや。同じやと思うんや」
命の水 川端
平成8年のお酒がれあ~なので お早めにお越しくださいませ。
小川酒店とゆかいな仲間たちが 心よりお待ちしております。