酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

江口さんの日本酒テイステイングノート

この頃毎回きてくれはる日本酒コンシェルジュ江口さんのコメントは酒屋としてもとても興味深く勉強になります。

 まず嬉しかったのが、北船路が一番いいと思った酒。と書いてはったところ。実はこれだけは売り切れでなかったのです。私たちもお酒の質としては一番と、真っ先に選んだので江口さんに言うてもらえると安堵します。売れるお酒と良いお酒はちょっと違うのかもしれへんな。

素晴らしいコメントの中で特に印象に残った言葉を引用させていただきました。

北船路

常温では甘味と酸味を細い苦味とピリピリとした刺激が支え、余韻にコクがある。燗酒では、ふわっとした口当たりで、やわらかく、ジューシーさが広がる。

北船路という名前についても、浪漫が・・・ 

 

フーシェの香りはココナッツミルクなんや。

セメルダーは

いろいろな味があるけどバランスがよい。常温では舌の上に和三盆を載せたような甘味と、後半の軽やかな穀物感と米飴のニュアンス。燗酒では、さらりとした口当たりにまとまりのあるコク。落雁のような、和菓子っぽい感じのする酒だ。55度のお燗で、苦みで切れるのが良い。

私も昨日までこのお酒飲んでいたのですが、最後まで味は崩れず、むしろ美味しくなってきたように感じました。素晴らしい。

滋賀生酛について

素朴で実直で米が主張するさまをあけっぴろげにするような味わいが根底にある。これから、「滋賀生酛」というジャンルが確立するかもしれない。

これは朝市で江口さんが私にも語ってくれはりました。滋賀生酛。これはええ! 

カエル生酛

58度のお燗で、口のなかに味わいの塊があるような感触がある。

江口さん これからも朝市での素敵なコメントよろしくお願いします。これだけ分析しはる貴重な存在の江口さんや。