酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

長吉寿しさんへ

暮れから楽しみにしていた、お得意先の長吉寿しさんへ夫と。銀杏豆腐に始まり、からすみ・数の子。そして穴子の稚魚。お造り。天麩羅は穴子と春を待ちわびる菜の花。イクラの乗ったモズクも上品なええ味。天然もののぶり大根は旨みも濃くもあるのにあっさりとした綺麗な味わい。最後にはご自慢のお寿し。店の人もどのお方も感じがええ。そして誠意と心意気をたっぷり感じさせてくれる。ここのお酒のラインナップもシンプル。冷酒は鈴正の手造りのみ。燗酒は月桂冠の恒の月のみ。 ワインは赤はシャトーボーモン。白はシャブリ。器はほとんど清水の一流。お料理も奇をてらった創作風ではなく日本料理の真髄を守ってはる。素材もいい。すべてがとても潔い。一流なので10年以上行っていなかったんやけど、器といいお味といい申し分のない120%満足のお店。お客さんから差し入れに呼ばれたどん酒と英保というお酒は両極端の味質やったけど、どちらも思わず笑みがこぼれる美味しいお酒。美味しいことはなんて幸せなんやろ・・・・ありがとう!