私は小川酒店の奥の2階で寝ています。
うちから自転車で2分のところに琵琶湖がありまして、
その琵琶湖からの風が、そのまま寝床にも吹いてくるのです。
なので、この猛暑でもクーラー・扇風機を使うことなく
極楽の余り風を感じながら(なくなったおばあちゃんの口癖)快く眠る事ができました。
と、今朝目が覚めると、風がちがう!・・・・もう秋の風や・・・かけ布団を思わず探る私。
あれだけにぎやかだった蝉の声が、しみじみとこおろぎに変わっていました。
こんな街中でも、こうやって季節はめぐりめぐっていくことを感じられる幸せをかみしめながら。
ひやおろしの季節・・・燗の季節やなあ。
そやけど、昼間はまだまだ残暑厳しおす。ひやおろしはあせったらあかん。マスコミに踊らされることなく、ちゃんと見極めなあきません。
上原績さんが言うてはりました。タンク貯蔵のお酒はあるときころっと味わいが変わるのやそうです。ほんまに面白いくらいにころっと・・・・やて。そして瓶詰めの微妙なタイミングがお酒の味を左右するのだそうです。この刻々と過ぎて行く時間のなかでのお酒の変化が、お蔵のお酒やさんの面白さであり、至福の時でありまする。