酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

中川一辺陶の土鍋

結婚の内祝いに・・・とたくさんの陶器を注文くださったありがたいお客さんのおかげで
小川酒店では見ることはまずはない高価な土鍋を扱わせていただくことになりました。

どっちの料理ショーにも出て、なかひがしさんにもございます
雲井窯 中川一辺倒の土鍋です。

惚れ惚れする味わい。あめ釉と黒楽。

そしてこの器の特徴は裏釉といいまして 土がむき出しの部分がなく裏から隅々まで釉薬がかっているのです。そのため 器が水を吸いにく 熱により膨張してひび割れしにくいのであります。またテーブルを傷つけることもないので、盛鉢としても重宝。

が・・・ちゅうことは、窯で焼成する時に空中に浮かせて焼いているっちゅうことなんです。
細い棒を使って点で支えて焼くため、技術やスペースを必要とする、非常に手間のかかった作り方なのです。

お酒も器も意味のあるひと手間をかけることで、ほんまもんの美味しさが味わえるのや思います。

こんなんでご飯たいたら最高やろなあ・・・独自の粘土を使い 大変厚く造ってあるので
お米が立ちギンシャリの輝きを出し 大変甘く究極のご飯が家庭で簡単に炊けるそうです。
そして不思議なことに使うほどに、料理の味が増すんやて・・・そんな器こそここの窯が目指す器やそうです。

ここの器はちと高価。やけど・・なんか品があるのです。

おまけ・・実はこのお客さんがなんと昨晩のチェロ奏者とご縁があったのでした。それと今はスポーツ関係ですが、大学時代は醸造学科で、お酒造りを勉強してはったんやて。
今一本義の杜氏をしてはる人などともご縁があったそうです。世間はせまおす~。