酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

藤井君!!さすが!

いつもながらに藤井君は すごいなあ。

お米も作ってはるし お酒も造ってはりますので何を聞いても詳しい。ご自分の朽木の畑で糠をまいたら そこだけ稲の高さが違う・・・・よほど栄養があるみたいで えらい大きいなって・・・・・が それが実にいけばええんやけど茎にいってしもうたので 高くなりすぎて倒れてもしまい、お米はぶ~適切な栄養がちゃんといくべきところに行くように 自然と対話しながら育てるということの難しさ。

そしてお酒が ああやった時 こうやった時・・・さかのぼって 考えうる原因を探ることができはるんや。

あるお酒を利いてもろたら、難しい表情。火入れのタイミング まちごうとるなあ。アルコール添加も火入れも加水もタイミングを間違うと それはちゃんとお酒に現れるんや。偶然はほとんどない。原因があって結果がある。こないに難しい上に 作業がよけまえに加わるんやったら むろか生原酒のほうがよっぽど楽・・・ちゅうても これまた すっぴんで何の化粧もせんと世の中に出て行くわけで、しかも 味の変化が激しいので そのときには美味しゅうても時間がたつとおよよのこともありまして。ほんまに 奥の深い世界やこと。

そして味わいはバランスのひとことに尽きるのかも・・・・酸度が高くても酸にはいろんな酸があるので それが旨みにつながらない場合もありまして、そこにアミノ酸もくわわり 味わいのバランスが生まれます。

そして今人気のタンクナンバー91はなななななんと アミノさんが2、9という脅威的な数字。で、酸度は1、9とそんなに高くないのに この酸は山廃ならではの乳酸なので 飲んだときに なんともいえへん旨みがひろがり 年月を経たお酒もぶれんどされているのでほっこりする優しさも感じられて・・・・よろしなあ。思わず笑みがこぼれます。

難しく考えんと・・・やねんけど 難しい事もちょっと解ると ちょっと嬉しくなってまた疑問もわいてきて根掘り葉掘り。でもこれも楽しいわ、知るを楽しむ・・やな。藤井君今後ともよろしく!!どす。