酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

金亀 90%生

金亀の園田杜氏さんより 以前の90%精米は火入れして3年寝かせてから出すお酒やったのが、今年は生でも火入でも楽しめるように設計を変えはったそうで、それが本日入荷しました。

ほとんどお米を削らない90%精米のお酒は7号酵母でお米は日本晴。金亀みどりの酸とはまた違った酸が特徴で 果実味が魅力と園田さん。またアルコール度数も14度と低め。

呑み飽きない味質で 金亀白ほど甘くはないけれど やや甘口とのことです。

以前の火入れの90%は 通好みでお客さんを選びましたが 今回のは色々な人に慶んでいただける間口の広いお酒になりましたと。

これは 楽しみや。

90%といえば 思い出すのが るみ子の酒のチャレ9。

聴きたいことがあったので伊賀のKANさんに電話するとさすが お詳しい~

るみ子さんのチャレ9は山田錦でして今年で9年目を迎え きもとにしたり山廃にしたり 毎年チャレンジやそう。

このチャレンジは、米作りと、その米の使い方にあり、その感動する文章を見つけました。旨酒ワールド お酒を楽しむブログ お酒をとことん楽しもう! 酒道を究めよう! というブログ。素敵なブログでして ちょっこし抜粋させていただきました。

「通常米は外側にタンパク質等栄養分が蓄積している。これらの栄養分が多い程、酒にすると雑味やしつこさが出てしまう。したがって、通常の酒造りでは栄養分の多く含まれる外側部分を出来るだけ削り取り、雑味やしつこさを減らすわけである。ところが、このチャレ9では発想を転換して、最初から栄養分の少ない米を作れば削らなくても美味しいお酒が出来るのではないかと考えた。米の栄養分は米の生育時に取り込まれる。ならば、山田錦の生育時に栄養分を出来るだけ与えず、るみ子さん曰く「ストイック」に育てれば米の外側の栄養分も少なかろう、そして山田錦のポテンシャルも引き出せるのではないか。これがチャレンジの始まりとなる。」

なるほど。これは 北島さんの無農薬米にもいえるのかもしれへん。いよいよ 日本酒造りは米造り。なんかものすご面白なってきました。

前にKANさんとるみ子さんのお蔵に行ったときに 言うてはったのを思い出しました。お米の浸漬時間も苦労されて 丸2日浸漬したら◎というまでに 相当の時間がかかったと。

るみ子さんとこと 金亀さんはご親戚なので なんか御縁も感じます。

今年も新たなチャレンジをしはるみたいやし(内緒)、池島さんもお蔵入りしはるので ますます目が離せない金亀さんです。