酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

岡村本家 金亀へ朝市のお酒選びに

久しぶりの朝市登場!岡村本家 金亀へ~

まずはびっくり。まだ甑倒しを終えたところ・・・・ちゅうことは 皆造はまだまだ。90%精米の青も 今醗酵中なんやそうな。

池島さん曰く、麹を思い切りしめて とことん栄養を与えず 飢餓状態に追い込んでいくやり方ではなく おおらかな自然の力を生かしたお酒が園田流なので 5月も終わりのこの季節もお酒造りができるのです。

さらにもすごいものを見せて頂きました。100%精米のもろみ!しかも今年は 無農薬の渡船やそうです。これは興味深い。
普通の酒米は外側にタンパク質等栄養分が蓄積しているので、通常の酒造りでは栄養分の多く含まれる外側部分を出来るだけ削り取り、雑味やしつこさを減らすわけである。ところが、発想を転換して、最初から栄養分の少ない米を作れば削らなくても美味しいお酒が出来るのではないか。生育時に栄養分を出来るだけ与えずストイックに育てればお米のポテンシャルも引き出せるのではないか。ということを 前のブログで書いていまして・・・・。
冨田酒造の無農薬のお酒 無有にもぷち注目しているので 無農薬米での 100%のお酒 これは楽しみです!

槽。10年くらい前 ここでもろみを酒袋に入れて端を折って槽に積み上げる仕事を手伝わせて頂いたのが懐かしい。

私たちが伺っている際 色々なお客さんがきてはりました。ロケ中の羽川さんにもお逢いしてびっくりぽん。なんでこんなとこにいるのやと

朝から 地元愛に満ちた関蝉丸芸能祭を見てきたけれど 岡村さんもほんまに同じや。新しくできた豊郷醗酵倉は お酒と醗酵食を楽しむ人は勿論のこと お酒をのまないおばあちゃんたちの憩いの場にもなっているそうです。


また よしだとか(イヌガオちゃんご購入)色々土地の名前の付いたお酒なんかも並んでいまして それは地元農家やグループに頼まれて作ったPBのお酒やそうです。地元の顔の見える作り手のお米 それも 日本晴や吟吹雪や玉栄というカジュアルに楽しめるお米を使ってはるのも嬉し。

前に伺った時も 岡村社長が街づくり 町興しについて 熱く語ってくれてはったのですが それから数年がたち。ますます 地元密着型のお蔵になっていると感じました。そして 700石のうちの半分が金亀のお蔵に行って直接買っていかはるというのも 今日頷けました。

そして 利き酒になります。