酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉 初しぼり

不老泉の初しぼり これ 物議をかもしている話題のお酒。これについてありがたいお褒めのメールを頂きました。

不老泉ですが、ありえないくらいクリアな酸で、確かにマスカットのような芳香もあり素晴らしい出来です。 セメダイン臭の酢酸エチルと酢酸イソアミル、青りんご臭のアセトアルデヒドの奇跡的なバランスだと言えます。 おそらく麹の出来が良すぎたのではないでしょうか。予想よりも前急短期もろみであったと推測します。 むしろこの仕込み経過と麹を見せてもらいたいくらいですね。もろみ末期まできちんとブドウ糖がキープできたお手本のようなもろみです。 アル添すればもっと香りが立ち上がっていたのでは? 不老泉の酸は後々分析してみますが、私の見立てでは乳酸が多いような気がします。酸のクセが少ないのと裏貼り表記のアミノ酸度0.9が真実ならば・・・です。

これは何を隠そう笑四季のあっくんの批評。マニアックすぎて難しい・・・・やけど とにかく大当たりやそうです。

賛否両論がえろう別れましたこのお酒。こないに 褒めてもらえて嬉し。

不老泉の績さんとしましては 麹が思いっきり硬かったので 香りはでたものの 味に膨らみがなくそれが残念。やっぱり 奥行 後の押し味が なんとか欲しいところやそうです。

どのお蔵さんも 求めようとする味になるのは なかなか難しく。香り 味のバランス 程よい厚味 そしてキレ・・・・のあるお酒を造るのは ほんまに大変なんや。軽やかさを求めたお酒 熟成お燗映えする味を求めたお酒。けど どれもちがって良いし どれも 美味しのやと思います。

おでん電車が走り初めまして 乗車の前にお客さんがおでんに会うお酒を買いに来てくれはります。そして お奨めするのが不老泉 雄町!これは 絶対絶対おでんにあうとおもいます。心より 雄町・・・もとえ お待ちしています。