上原酒造へ ぱあと2
そやけど 績さんは自分に厳しい~
なかなか納得のいくお酒が出来ず 苦しんではりました。
私には ようわかりませんが 今年はとりわけお米が固く あんまりええ顔ちがうんですわ~と。そして生ハムのような香りがしないとのことで 頭を悩ませてはりました。
お米が固いと もろみは走ってどんどん醗酵していくのですが 葡萄糖・・グルコースとよばれる甘味成分までたべられてしまうのやそうです。走りすぎず 程よく醗酵していくと 味わいのある力のあるしっかりしたええお酒になるのやそうですが それが難しいんや・・・・
もろみ日数も長ければええわけでもなく かといって短ければ良いわけでもなく その微妙なヴァランス・・・・・で そのお酒の良し悪しが決まってくるのです。
あの元気なもろみを見た後で 私らははしゃいでるんるんやったので、績さんは返って救われたような元気を頂いたような気持ちになりましたと喜んでくれはりましたんやけど・・
お酒を造っている人の 生みの苦しみはきっと相当なものなんやろなと思いました。
おやっさんも 言うてはりました。ええ香りがでても 不老泉とはなんたるや・・不老泉の求める味わい、不老泉らしさを思うと ええ香りの飲みやすいお酒は うちの酒とは違うし・・・
お酒の世界はほんまに 難しい・・・・
きっと 喜びと同じくらいの辛さ苦しみを背負ってお酒をつくってはるんやろな。
私ら酒屋は そんな苦しみはすんませんがありませんが そんな績さん達の真摯な姿をみせてもろて、それをちゃんとお客さんに伝えたいと思います。
こうやって必死のぱっちでうまれた大事なお酒。
飲み方を工夫してそのお酒がいちばん喜ぶ飲み方を ちゃんと提供提案していけたら ええな・・
幸せなもろみちゃんをみ見た後やったので よけいにお酒屋としての責務も感じました。