酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

神開の模索

神開の海老蔵さんがある日 むちゃレアもののお酒を持って来てくれはりました。

3種類!どれも24BYの玉栄。

ひとつは60%磨きの9号酵母 特別純米。15度に落としてあって いわばひやひやおろし。蔵内の常温で寝かせてあって もともと固かった玉栄が 2年近く時を刻んだ今 まさに飲み頃です。

ものすごくバランスが良いのです。そして 飲み飽きない魅力を持っています。お燗よし冷よし。


もう2つが 55%磨きの純米吟醸 1801酵母というちょっこし香り系。
これは 無濾過生で 原酒と 16.5にアルコール度数を調整したのがあり どれも限定2本!
原酒は 感動のインパクトがあって 美味い!!!が、この度数を調整したほうは まるで同じお酒とは思われないのですが これがまたおとなしいけど ものすごよう出来ています。ここのお蔵は 吟吹雪の60%については やはり模索の結果 14.5という度数が一番バランスが良かったそうで 14.5という商品が産まれまして、単に割水という言葉では済まされない 度数マジックに真剣に取り組んではります。

時間を経た、また最適度数を探った素晴らしい魔法のようなお酒を有難うございました。

限定2本は すみませんがもうお嫁に行ってしまったのですが ひやひやおろしはあと少しござります。

ぜひぜひお試しください。ほんまにお酒は奥が深い。玉栄は寝かし甲斐のあるお酒やな。

神開さんは 吟吹雪と玉栄どちらがこの蔵に合うのか?模索してはりましたがどっちもの魅力があり それぞれにお客さんがついて来はったので 今期もどちらもその個性を生かしながら醸していかはるそうです。