酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

葵つぶらか

萩乃露さん毅さんご来店

新しいお酒が誕生したそうなんです。

老舗のそして 今注目の萩乃露さん 経験に裏打ちされた安定感のあるベテランやった中倉杜氏とはまた違い 新しいことに取り組むスピード感のある若い杉本さん杜氏さんになって 2年目。

萩乃露は2種類の試験醸造をしはりました。そして その一つがこの度 世の中に出ることになりました。

元禄仕込み・・・・これは 雨垂れ石を穿つの延長線上にある仕込みです。が 雨垂れは同じ江戸時代でも 後期。元禄仕込みは前期の仕込み方で より一層水の量が少ないので、醸造技術が必要になります。

そして生まれたこのお酒は 元禄仕込つぶらかと名付けられました。


萩乃露のHPや十水、里山のデザインをしはった 九里さんのデザイン。

いっつもバーコードで遊ばはる九里さん 今回もおもろいです。
愛しく育っていく様を 定規にからめて。


元禄ということで 徳川家の御紋葵から さらに 味わいが品よく丸い瑞々しさ と 存在感が同居した 品のある女性的な味わい・・・・
・また 初めて行った なんと200K仕込という小さなもろみを育てていく中で そのもろみを愛しく見守るような気持ちを つぶらかという言葉に込めはったそうです。葵のはっぱはハート型にも見えます。

なんと12度という低アル。

でも物足りなさは感じません。アマローネ(干しブドウを使ったイタリアワイン)を 彷彿させるとろみのある甘味。濃密やけど軽やかで瑞々しい。妹は今まで味わったことのない 美味しいワイン感覚のお酒やと。

きりっと冷やしたら 今旬のトマトに合いました。さらに お燗すると 複雑なトマトソースにも合います。けど お燗よりも むしろ お燗冷ましのほうが よいかも。

またちょうど頂いた手造りの出来立てのカヌレにもばっちり!ちひろさん ありがとうございます!

同じく頂いた ゴルゴンゾーラの入ったパンにも鶏の ジェノベ―ゼソースのかかったんにもあいまして。

このお酒は 大きなワイングラスに注いで ぜひぜひお楽しみいただきたいお酒です。

六店しか案内をしてはらへん420本限定のお酒やそうです。お声をかけて頂いたことにも深く感謝して 丁寧に丁寧に売らせて頂きたい 大切なお酒です。