酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

酵母のこと

日本酒の世界が複雑で難しくなってきている昨今 酵母がどうとか言うのはあかんのかもしれへんけど 酒屋としては気になりますし たまには黒子である酵母のこともちょっと知ってもらうのも又知るを楽しむになればと・・・

神開の藤本さんの話しは面白かった!

去年は1901酵母やったのですが 今年は1801酵母を使用。

何故かと聞きますと 今年の大きなテーマのひとつ 今こそ必要な 裾野を広げるために 一番芳しい香りのする花形スター1801酵母にも着手して見たかったそうです。そして 興味深いのは1801酵母は1901酵母に比べて むっちゃ醗酵力が強いそうなのです。

出来たお酒は 1801酵母は寝かせるタイプではなく 早呑みやけど 1901酵母は今研究中やけど 1801に比べて寝かせ甲斐のある酵母ではないかと。

醗酵途中と出来たお酒のパワーが逆なんやな。

6号7号9号は 所謂一桁代で もちろん醗酵力はばりばり強い!

一博さんは 殆ど14号酵母やけど 一昨年9号に挑戦。一博さん曰く 14号よりも9号の方が醸しやすい。放っておいてもどんどん醗酵しよるそうです。

逆に 藤本さんは 今年14号に初めて挑戦!柔かな味わいが人気を博して もうほぼ無いそうです。

14号といえば 喜多さん 喜多さんの14号は 完璧に使いこなしてはる。

醗酵力はそんなに強くはなく 蔵癖も相まって 決して使いやすい酵母ではないけど 使いこなすと魅力的なお酒になる酵母なのやな。

色々な酵母談義 なんか おもろいおもろいな。お客様から頂いた 大好きなネジバナ。宇宙や。