酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

差しもと

続きまして、斎田講座です。

きもとのもろみちゃんと斎田杜氏さんと話をしながら、酵母は?とたずねますと、蔵付き酵母ですとのこと。

けどちょっと9号入ってるかな?と意味深なお言葉。

今回とにかく思いっきり酸っぱい!甘い!アルコールもあるという濃厚圧迫の状態なので、立ち上がりがとても難しい。ので、山田錦の9号酵母酒母にほんのちょっと来てもらったそうです。もうひとつのもろみには、やはり山田錦9号酵母を櫂入れしたその櫂入れ棒を、ちょっときもとのもろみに入れて=遊びに来てもらったのやて。

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これは所謂協会酵母ではない、ほんまにちょっと遊びに来てもらっただけなので、蔵付き酵母と言えます。

これを差しモトというのやそうです。

またお米についても面白いお話でした。

北島酒造のもとめる玉栄は、杉のように直線的。

山田錦はふくよかで欅のよう。

渡船は、平坦、言い方をかえれば滑らかとおっしゃいました。私は渡船のイメージは男っぽいガツンとしたイメージやったので、ちょっとちがっていました。

今回この愛山は生で新酒早々出荷。渡船は火入れしてちょっと寝かせはるそうです。