酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

天穏の哲学

天穏の田島杜氏のことを勉強しました。

感動です。

 

生酛吟醸吟醸と言うのは、香りのイメージがあるけど、これは現代の吟醸造りであり、本来は清らかで呑みやすい 祈りが込められた神に捧げるお酒=お神酒の事。

そして生酛は清らかなだけではなく 加えて 米や水そして麹や酵母の力をさらに引き出し、生命力を生み出すということ。

 

例えば麹も2日でもできるけど、それでは清らかすぎ。さらに一日丁寧に時間をかけることで、祈る時間も増え、力強い深い味わいになる。

 

味や香りよりも、お酒を飲んだあとどういう気持ちになるかが大切。

身が清められて 晴れやかな気持ちになる。

 

山陰吟醸は、出雲の農家の人の代わりにお酒を造らせて頂く気持ち。

お米を作ってくれた人への感謝の気持ちをお酒で表現したい。

農家の人がよろこんでくれたら嬉しい。

 

本当にいいお酒は、自然の力を体が取り込んで、飲んだ人と人をちゃんと繋げてくれる。

そしてそんなお酒を造りたい。

 

私も清らかで深くて力強いお酒を、心を込めて売らせていただきたいと思いました。

滋賀でいうたら 不老泉や北島のきもとに とても近いものを感じます。

神さんがお酒にやはります。

合掌。

先ほど神開の海老蔵さんご来店。この話をしたら 海老蔵さんお坊さんでもあられるので、日々が神さん なので むしろ ひいてはった~~~けど 私はすっかり神社とっ気にどはまりどす。