酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

太田酒造

太田酒造さんとは、古いお付き合い。でもワインも焼酎も造ってはる上に日本酒は灘で造ってはるということで、正直あんまり好印象を持ってはいませんでした。

ところがどっこい、琵琶湖ホテルで頂いた道灌の2003BYの吟醸生貯がものすご美味しくて、はたまたプリンスの試飲会ではここの山廃本醸造1000円もかなり感動もんで、イメージが変わってきているお蔵さんでした。

そして本日、初めて社長さんがご来店。

ものすごく穏やかでおとなしい方。でもお酒に対する想いは熱い!

利かせて頂いたお酒は、五百万石の特純 山田の大吟醸純米大吟醸。どれもええやんええやん!

私は気にいりました。聞くところによるとこの酵母はすべて14号酵母。しかも能登の宗玄から特別に分けてもらっている協会ではない14号。宗玄といえば梵と並んで、近江の地酒にこだわるのもええけどこれだけおいたら・・・とお客さんから熱い要望のあったお酒。能登杜氏100年祭では姉御とあひるちゃんと蔵まで行きましたわいな。

ここ最近はせっかくなら地元でということで、草津でもお酒の仕込みを始めて、今までは東京がほとんどやった社長さんですが、今年から社長さん自ら造りにも関わってはるそうです。

今までいろんな営業の方がおみえになりましたが、今日の太田社長はものすごい誠意に満ち溢れていて素敵な方でした。付き合うほどに味のわかるするめのような蔵元さんもおられますが、初対面にしてこないにも人を惹きつける方も珍しいです。

名誉や賞や雑誌にとらわれることなく、お酒とそして人をちゃんと見せていただきながらホンマもんのお酒を選びたいと思いますが・・・・・いまだ未熟もんであきませぬ。周りに仰山おられるお酒の師匠なら、ここのお蔵をそしてお酒をどう評価されるのでしょう?まだまだ修行がたりませんが・・・・・でもこのお酒と人はええと思いました。