酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

命のスープ

ゆずりうけた母の味、手しおにかけた私の料理・・作者は辰巳芳子さん。

今から20年以上前に買って、ほんまもんの料理をつくれるようになる為のバイブルのようにしていましたんや。ひとつひとつの料理の素材への想いがとても深く真剣で、その料理の本にちりばめられている言葉にもよく感動していました。そして使い込んで染みがついて・・・この本は長期熟成されています。

で・・・・今日ご来店になったAさん、なんと鎌倉まで辰巳先生の命のスープを習いにいってはりまして、今回 竹生嶋 金紋を辰巳芳子先生のところまで送らせていただくことになったのです。というのはAさんは京都精華大学で辰巳先生の講演を一番前で聴かれていたそうで、その講演が終わったあと先生がAさんの前まできはって・・それから手を握られて、それから不思議なご縁でお付き合いが始まったとか。そういうとAさん、どことなくかもし出される雰囲気が辰巳先生に似てはります。

食は呼吸。呼吸を無視してお料理をしたら決して良いものにはなりませんよ。とか玉葱の良し悪しをまじめに探してください。上手くいえないのですが切っていて嬉しい玉葱。そんな玉葱を気をつけて探してください・・・など教えられることいっぱい。Aさんは終末医療の現場にも立ち会われたそうです。命を閉じる時の、一番母乳に近い命のスープの大切さ。 大豆100粒運動も提唱され、とても85歳とは思われないお元気なそしておしゃれな辰巳先生。

さて今日あのあの辰巳先生宅に届けられる 小川酒店でも安心の美味しさ 竹生嶋 金紋・・どうぞ辰巳先生に気に入っていただけますように。