酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

権座の米粉

お酒を造るとき、たとえば精米歩合35%の大吟醸であればなんと65%ものお米が米粉となります。昨今七本槍のエイテイのように低精米でおいしいお酒も増えてはいますが、それでも20%の米粉が発生します。

朝市でサービスで差し上げているおからはスーパーでは有料・・・・が現実は豆腐やさんが有料で業者に毎日とりにきてもらっているのです。姉御宅にはたくさんの動物がやはりましてよい飼料にはなるのですが、さすがに毎日取りにいくわけにはきませぬこういう現実とほぼ同じなのが米粉です。

前にもちょこっとお知らせした権座では、楽しい企画がどんどん進められていまして、地球にも優しく栄養価もありそして何よりも安全なこの米粉を商品化しようという動きが活発です。外側の赤糠は婦人部の人たちの手で、赤蕪の糠漬になるべく研究試作が進められています。

楽しみや!!がしかし、お豆腐と違って精米期間は限られているし、ましてや半端な量ではありません!トン単位です。しかも保管方法も考えなくてはいけません。

「近江の原風景」を今に伝える「権座」を地域の宝物として次世代に引き継ぐためのひとつのこの企画。酒米 渡船同様、このうきうきする企画が一過性に終わらないよう、持続可能でかつほんまもんの商品を作ることが大事大事。ちょこっときいたところによりますと、ものすごいプロジェクトになってきていて、近いうちにNHKでも放映されるそうな。権座ブランドのお酒の誕生もとても楽しみです。私は隅っこの方からですけれど・・・・・むっちゃ応援してまっせ~

追伸・・・いろいろ調べてみると面白いわ。地産地消に力を入れてはるホテルグランビアの製菓では、玉乃光さんの米粉を使ってケーキを道灌の前の杜氏さん、松本さんがやはるところですね。小川酒店の2001ヴィンテージ吟醸道灌や山廃本醸造同感はこの松本杜氏さんの作品。また熊本県にあるとある場所では馬鈴薯でんぷんと酒米米粉を混ぜて商品化する動きも・・・・・・ほう~っ