酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

いよいよ 朝市 浅茅生の巻

先程、浅茅生の平井さんが親子で納品に来てくれはりまして いよいよです!

酸をだしたくない・・・むっちゃあまだれ(これは熟成することによって必ず出てくる熟成味で、天才とあほのように表裏一体)に敏感な平井さんですので、実はご自身の作りたいお酒ではなかった 無圧搾り・・・上槽時に圧力のかからない自然に垂れてくる部分をそのまま瓶詰めしているおりが絡んでるお酒。ところが 平井さんの想いとは裏腹に えらい人気やそうです。そして、お客さんの喜びの声を聞くうちに こういうお酒もありなんや・・感じ方もさまざまなんや・・・と思い始めてはるとか。

なので今後も無圧搾りは継続しはるそうです。今回朝市で出させていただくのは 渡船と吟吹雪。まだしゅわしゅわしています。

そしてこれぞ平井さんの作りたかったストライクゾーンのお酒が、 搾ってすぐに火入れしはった新酒の特別本醸造。ほんまに驚きでしたが、まるで純米のようなそしてまるで生酒のようなお酒・・これは朝市用に原酒で詰めていただきました。

そして 一年もんの特別本醸造。これは加水されていてお燗にはこれが最高!

商社マンというまったく異業種の経歴をお持ちで、カイロなどにいってはった面白い早口の平井さん。そして、芸術を志してはったのに 今はお父さんの背中を見ながらお酒を造ってはる娘さん。前はこんな小さいところで無理やろうと失礼ながら思ってたんやけど、小さいからというのは今や逆にステイタスかも。田中酒造さんしかり、ますます滋賀の小さなお蔵は面白くなりそうです。

20日は父の日!安くておいしい本醸造も ちょっと高いけど パンチのある無圧しぼりも・・・どちらもお父さんよろこばはること間違いなしです。平井さん親子もおそろいで来てくれはりますので乞うご期待!