酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ながらの座座 大人の実験室 日本酒探検隊 燗の勘所

朝から夢のような大雪の中の不老泉訪問の後は ぐ~~~~っと南下!
そして大津に着くと晴天なり。

ドキドキしながら ながらの座座に向かいました。

風邪のため演歌が似合いそうなええ声のあひるちゃんで 気の毒ではありましたが どっこい!ますます冴えるMCに 感心するばかりなり。

皆さん お燗というものを 正しく実験してくれはりました。
初めてのお燗の実験。

まずは 喜楽長の搾りたての純米大吟醸の人肌燗

まずはひやで そして人肌燗にて。

このひやも冷蔵庫から出してのひやと 暖房の部屋にしばらくおいてのひやとはちがうのですが どっちの温度がほんまは ベストなんやろ?この日は しばらく置いてのひやでした。

この純米大吟醸は ピンポイントなので むちゃ緊張したにもかかわらず ちょっとタイミングを逃してしまい ベストなお燗ではなかったと思います。反省!!しかもあせって一つのちろりをこかしてしまい、大慌て!

そのせいか 冷の方が美味しいという方が多かったです。少しだけ冷めた状態やと 逆に苦みを感じたけど、このお燗を すっかりお燗冷ましにすると またおいしくなったとのご意見も。

萩乃露の3年熟成は 30度40度50度60度にて 温度計とにらめっこしながら 実験しました。
30度から順番にあげていきますと 謎めいた人が 普通の人になった・・・と ユニークな表現が。確かに 温度を上げていくに連れて 好きな人は大好きやろうけど この熟成味が個性&癖に思えてやや苦手な人にとっては ぐんぐん飲みやすくなっていったようでした。そして 面白かったのは 最後50度と60度。50度があかん人と 最高の温度帯という人に分かれたこと。あかん人は60度が最高に感じはったそうです。

また もう一つ興味深かったのが 60度までいじめるとお燗冷ましがざんなくなるのですが 50度のお燗冷ましはぐっと魅力的になったとのご意見も・・・

実験のあとは 北島の無農薬 21BYの75%精米 そして初桜の本醸造を 皆ででざっくばらんにお燗大会がはじまりました・・・この2本は 常温もお燗も どちらも楽しんで頂けたようです。

お燗温度については 多くの方が 30度40度よりも くっと50度か60度くらいの熱めにつけた方が好みのようでした。

・・・が ただ今島根からメールが届きまして 無農薬やからか?まだまだ固い渋いので お燗を付けてみた結果 お燗冷ましが一番美味しい~とのことでした。

この実験室 ほんまに 楽しませてもらいまして 酒屋としても ものすごく勉強になりました。